図書館学生委員会を振り返って

 

林 陽子(経営学部4年:学生自治会)

 

 昨年一年、学生委員として積極的に図書館の改善・改良へ向けて活動させて頂いた。その中で一番印象に残った取り組みは、やはり“読書マラソン”である。全学をあげて読書への息吹を高めようとするこの試みは、まだ小さな渦ではあったかも知れないが、確実に次回への読書啓発の大きな布石になった。

 

 ただ一つ反省を挙げるとしたら、各団体との連携が不十分であったために、意欲はあっても“読書マラソン”が開催されていることを知らず、参加できなかった学生がいたという事である。大学に存在する各団体が互いの開催する取り組みに積極的に関わり合い、一緒に成功させていく。または一緒に何かを開催し、共に創価大学の歴史を築いていく。そういった学生の団結によって生まれる取り組みこそ、全学で大きな渦となり、大成功を収めることができるのではないかと思う。

 

 そういった意味では、昨年の“読書マラソン”は、学友会・男子寮・女子寮・学生自治会が協力して取り組めたので、「学生の団結」の第一歩を踏み出せたのではないかと思う。

 

 また、図書館の開・閉館時間の延長についてや休日の開館、入庫制度の見直しといった様々な角度の意見も実現へ向けて何度も話しあい、検討し、結果として多くの意見を実現、または少し形を変えて実現することが出来た。

 このように学生の意見が反映され、より利用しやすい図書館へと変化したことも学生中心の大学を目指す創価大学にとって、大変に大きな一歩になったことは間違いない。

 

 最後に、学生図書委員として多くの学生から意見を頂き、その意見を図書館職員の方々と話しあい、どうすることが学生・大学にとって一番良いのかを考える機会を頂けたことに感謝でいっぱいである。こうした取り組みを通し、自分自身が学生であっても大学建設に関わっていけるという実感と共に、どんな形であっても大学建設に関わり続けていこうとする学生がいる限り大学は廃れないと確信することが出来た。

 

 こうした思いを、今後の図書館学生委員会にも受け継いでもらいながら、より学生との関わりが深い新しい学生図書委員会を築いていってもらいたいと思う。一年間、本当にありがとうございました。